帯広畜産大の紹介

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大学のルーツ
本学の前身である帯広高等獣医学校は,1941年に,地域の多大な支援を得て設立されました。その後,1949年に新制大学として帯広畜産大学が設置され,教育研究機能を着実に強化しながら北海道農業の発展と共に歩んできました。そして,2022年4月1日に,帯広畜産大学,小樽商科大学,北見工業大学の3大学経営統合による国立大学法人北海道国立大学機構が発足しました。本機構は農学,商学,工学を担う国立大学の結束と産学官金の強力な連携により,北海道経済・産業の発展と国際社会の繁栄に貢献することを目標としています。
大学のポリシー
日本の食料生産の中心地として,「生産から消費まで」一貫した環境が揃う十勝に位置する本学は,生命,食料,環境をテーマに,農学,畜産科学,獣医学に関する教育研究を推進する,我が国唯一の国立単科大学です。本学のミッションは,「知の創造と実践によって実学の学風を発展させ,『食を支え,くらしを守る』人材の育成を通じて,地域及び国際社会に貢献すること。」です。
EAEVE国際認証取得
本学畜産学部共同獣医学課程では,2012年より北海道大学と相互補完的な獣医学教育を共同獣医学課程(VetNorth Japan)として実施しています。また,この共同獣医学課程を国際水準の獣医学教育システムとするために,欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証を取得すべく,両大学をあげて取り組み,2019年に認証を取得することができました。
獣医学教育
本学獣医学ユニットでは,産業動物獣医師養成に最適の立地環境を最大限に活用する目的で,産業動物臨床棟,産業動物飼育棟を2015年9月に竣工いたしました。また,それらを動物・食品検査診断センター,病態診断棟と接続することにより,臨床から病理検査までが一連の流れとして可能な,安全で効率的な診療・実習環境を構築しています。
本学獣医学ユニットへの入学者の傾向として,ここ7〜8年女子学生の比率が上昇しております。学生の動向としては,入学者には依然として道外からの学生が多い一方,卒業生が北海道に就職する率が高い傾向にあります。
独自の大学院設置
本学では,強みである獣医・農畜産融合の教育研究環境を利用し,獣医学と農畜産学を融合した大学院「畜産科学専攻」を設置しています。同専攻の博士後期課程では,3年制の「畜産科学専攻」と4年制の「獣医学専攻」を組織し,分野を横断した総合型教育研究の機会を提供しています。本学の大学院教育の特徴として,留学生比率が高いことと,長年にわたる独立行政法人国際協力機構(JICA)等と連携した国際的な高度人材育成が挙げたれます。本学では,世界の畜産衛生フィールドで活躍できる国際専門職業人(グローバル人材)の輩出を目標として,日本の大学として初めてJICAと連携協定を締結し,国際協力活動を展開しています。
国際家畜防疫への貢献
国際獣疫事務局(World Organization for Animal Health: WOAH)では,世界最先端の研究組織や専門家をコラボレーティングセンターやリファレンスラボラトリー専門家に認定し,最新の研究成果を新たな動物感染症診断法開発やワクチンの国際標準化等に活用しています。本学原虫病研究センターは「家畜原虫病の監視と制圧」というテーマで,平成20年5月にアジア初となるWOAHコラボレーティングセンターに認定され,また,ウシバベシア病,ウマピロプラズマ病及び,スーラ病のリファレンスラボラトリーを運用しています。
馬と帯広畜産大学
本学は、前述のように帯広高等獣医学校として1941年に設立され、軍馬の生産や利用に関わる獣医師の育成を目的としていましたが、戦後、交通機関や農業機械の発達により我が国の馬の需要は少なくなってきました。そのような時代の変遷の中にあって、本学はサラブレッドの一大生産地である日高に近く、また重種馬生産の拠点でもある十勝の中心に位置しており、さらに帯広市では世界で唯一輓馬によるばんえい競馬が開催されています。このように馬と身近な環境にある本学では、2014年に「馬介在活動室」が設置され、大学を挙げて馬の教育・研究、そして社会貢献に力をいれています。また、馬術部、うまぶ、そして障がい者乗馬に取り組むClip-Clopといった馬関連のサークルも複数設立され積極的な活動がなされています。学内には馬が多数飼育されており、来学時には校内にてご覧いただけるかと思います。学術集会2日目の9月11日には帯広駅前のとかちプラザにおいて馬をテーマとした市民公開講座が開催されますので、こちらの方にも是非ご参加下さい。
産官学金連携強化・酒蔵・お土産にどうぞ
本学は従前より,産学連携活動に注力しています。その一環として,令和元年7月には,上川大雪酒造(株)と連携協定を締結し,構内に酒蔵「碧雲蔵」を設置しました。「碧雲蔵」では,酒造りを通じた実践的な教育のため,学生が職人の指導のもと清酒製造に参加するインターンシップとして「学生の酒造りプロジェクト」を実施しています。製造された純米吟醸酒「碧雲」を帯広畜産大学生協にて限定販売しておりますので,お土産にお買い求めいただけると嬉しく思います。