学術集会長挨拶

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新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行され、様々な活動もようやくコロナ禍前の状況に戻り、社会的にも落ち着きを取り戻しつつあります。そこで、帯広畜産大学が担当する第167回日本獣医学会学術集会は、5年ぶりに対面で開催したいと考えております。新型コロナウイルス感染症は、昨今人類が体験した地球全体を巻き込む最大の地球規模課題の一つです。新型コロナウイルス感染症以外にも、多くの感染症を始めとして、獣医学領域が関係する地球規模課題は多くあります。

2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された持続可能な開発目標(SDGs)は、誰もが意識し、取り組まなければならないものとなっており、その達成は地球規模課題の解決と密接に関係しています。そこで、ご自身の研究が地球規模課題解決に向けたどの部分に関わっているのかをSDGsを通じて改めて意識していただくため、第167回日本獣医学会学術集会のテーマを、「地球規模課題に挑戦する獣医学」とし、地球規模課題解決に向けた取り組み・研究に関連する複数のシンポジウムを企画しております。また、帯広畜産大学は、歴史的に軍馬獣医師を養成する高等獣医学校として1941年に開学しており、近くには国内唯一の重種馬(輓馬)のレース場もあり、馬ととても縁が深い大学です。そのような背景から、馬に関わる教育、研究、そして社会貢献活動にも力を入れています。そこで、「馬」をテーマとする市民公開講座も企画しております。奮ってのご参加をよろしくお願い申し上げます。

  • 第167回日本獣医学会学術集会
  • 学術集会長 古林 与志安
    (帯広畜産大学)